ヲトメごころ…

2次創作サイト「ヲトメごころ」です、about内の「はじめに」をお読みください

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はじめに

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このブログサイトは女性向け恋愛ゲームの2次創作を掲載しております

2次創作・同人などのに関心の無い方はこれより先お読みにならな事をお薦めいたします


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このサイト内で書かれている文章につきましては、私『さくらうたの』が愛情と責任を有しております

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君を捜した理由-わけ-(譲×望)

遙か3(他)

彼の姿を探したのは、本当に無意識だったんだと思う。

ふとしたきっかけでささくれだってしまった気持を持てあまして、気がつけば台所に立っている幼なじみの後ろ姿を見つめていた。

『年下なのに…私より料理が上手なんて。』
『年下なのに…私より背が大きいなんて。』

別に彼がその傷の原因じゃないのにまるで八つ当たりするみたいに、その広い背中に心の中で愚痴をぶつける、


私はどうしてここに、どうして彼の所に来たんだろう…。


少し前まで、彼は自分より年下の可愛い弟分だった、一緒に遊ぶときだって先に行ってる将臣君と私の後ろから必死についてきて、

『ねぇ!待ってよ望美ちゃんと兄さん!』

半泣きになりながら言っていたのに、いつの間にか背も私よりずっと高くなって、一歩先を歩く将臣君の後ろを彼と一緒に並んで歩くのが当たり前になって、でもそのうち彼は少しずつ私とも距離を置くようになって寂しいと感じることが多くなった、どうしてそう思ったのかに気づいたのはずっと後のことだったけれど…。

「どうしたんですか?先輩」

前を向いたままの彼が、私に声をかけてきた。

「あ…気づいてたの??」

一度もこちらを振り向かなかったから、気づいていないと思っていたのに…、
いつも…そうなんだよね…。
私が、落ち込んでたり元気が出ないとき必ずと言っていいくらい、いつの間にか側にいて、

「何か甘いものでも食べますか??食事前だけれどいいですよね??」

そう、こうやって私の好きなものを手にしてるんだよ。

「…あのねぇ…私に甘いものだけやっておけば、いいと思ってない??何だか傷つくなぁ…」

拗ねた私の声に、くすくすと笑うたびに揺れる彼の広い背中に不意にドキリとさせられる、そっと近づくとその広い背中に自分の額を預けた。

「そんなこと思ってませんよ、でも、疲れてるんでしょう、声に元気がないですよ??
甘いものは疲労回復にはいい薬なんですから、まぁ弁慶さんの薬湯には敵いませんけどね。」

優しい声が振動になって、背中越しに滑り込んでくる、ささくれ立っていた心がゆっくりとほぐれていくのが解る。

『ああ、そうか…私…』

この優しい声が聞きたくて、彼の所に来たんだ…。
彼のがっしりとした胸に腕を回して抱きしめる、今度は額じゃなくて頬で体で暖かくて広い背中を感じて、何だかほっとして涙がポロポロとこぼれてくる。

不意に回した腕がほどかれて、胸の中に抱き込まれた。

「無理しなくてもいいですよ…。」

優しい言葉にどんどん心が軽くなっていく、
そっと額にかかった髪を指でのけて、柔らかな唇がおりてきた。
どこかぎこちなく照れた顔にほのかに赤みがさしているのが彼らしくて、つい笑ってしまう。

「先輩…そこ笑う所じゃないですよ…」

今度は彼の方が拗ねたように言うから、もっと可笑しくなってまた笑みがこぼれる。

「…まったく仕方のない人だな…でも、やっと笑ってくれましたね。」

優しいけれどどこか熱を秘めた視線が私を見つめる、ゆっくりと、唇に私しか知らない彼の熱が降りてきた。

くやしいけれど…彼には敵わない。



『年下なのに…私よりずっとずーっと……頼りになるんだから…。』



大好きだよ、譲くん。




おわり

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諦念・希(のぞみ)

遙か3(景×望)

「いいよ、景時さん。撃っていいよ」
何のためらいもなく、私はこの言葉を言っていた・・・

信じていたから・・?

そうじゃない、この人を縛るすべてのものから解放してあげられる、そう思ったんだ・・・。
この人の背負うもの、意に沿わぬ『暗殺』を家族を守るために、続けていた人・・・。
それしか道を見いだせないまま、自分にも周囲にも「しょうがないんだ」と、諦めて笑い続けてきた。

自分の矜恃を守り、周囲を犠牲にすることよりも、
自分を諦め家族を守る道をとるしかなかった、不器用な人。

あなたは『自分はダメな奴だから』とやさしい嘘を付き続けて、すべてを自分一人で背負ってきた。

誰より強くて、優しい人。

私をかばうことで、この人が必死に守り通していたものを失わせるわけにはいかなかった。

「もういいよ、苦しまなくて・・」

景時さんの苦しそうな顔、あふれる涙は血を流しているかのようで、
私は駆け寄って、抱きしめてあげたい衝動にかられる。

私が、死んだら、それで終わる
この人の苦しみもすべて・・・
もう、この人を追いつめたくない、この人が苦しむのを私は見たくないから・・
楽にさせてあげたい・・

あの引き金を引けば・・・・

景時さんは楽になれる・・・

守るべきものを捨てなくてすむはず・・・

そうすれば、私も苦しむこの人を見なくてすむもの・・・

ソウ、アナタノ為ニナラ、死ンデモ・・イイ   



・・・本当に?
この人は私を殺すことで、本当に楽になれる??



『俺はダメな奴なんだ、だから俺の事なんて気にしなくていいんだよ、ね』
そうやってあなたは、諦めたように笑うの?

違う、そんなのダメだ
私は間違ってる

この人を救いたいのなら、私は死んではいけない。
諦めてはいけない。

景時さんを憐れんで、
私はそれで、満足できるのかもしれないけど・・・。

何一つ、変わらない、変えられない。
あなたを救うことはできない

その時、私の胸の逆鱗が、ちりっと熱を持った・・・。

思い出せ、私はあの船の上で何と言って、逃げ出そうとする彼を引き留めたの?

『私はあなたを諦めない』
そう言ったんだ。

信じるんだ、この人を、私を・・・
諦めない、どんなことがあっても

私は、景時さんを諦めない
景時さんだって私を諦めないはずだから

私は顔を上げる。
凜として、
真っ直ぐに愛おしい人を見つめる。

もう、私は、迷わない

「撃っていいよ。信じるよ、私、景時さんは間違っていないって」

そう言った瞬間、希望を失い、涙があふれていた、景時さんの瞳にかすかに光が宿る・・
諦めでもない、絶望でもない、何かが生まれる。

「ごめん」

言葉と同時に轟音が船上に響き、私の胸に熱い衝撃が走る。
はじかれるように私の体が倒れた、膝からがっくりと力抜けていく。
薄れてる視界の先で景時さんが私の名を呼びながら駆け寄ってきていた。

抱きしめてあげたくて、手を伸ばそうとするけれど、思うように動かない。
だから、せめて、あなたにだけでも私の心が伝わるように微笑みを浮かべる、

大丈夫、きっと大丈夫だから、私はあなたを信じているから      



私の世界は闇に閉ざされた────

でも私は諦めない、あなたを信じる・・・




おわり



×アトガキ×↓

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本当

遙か3(景×望)

「自分はダメだから
自分は汚れているから
もうどうだっていいんだよ」

なに一つ求めようとしなかった
求めてもこの手に残るものは少なかったから

いつの間にか
上辺だけで笑うのが上手くなって
嘘も上手くなって

それが自分の『本当』になってしまった

彼女が目の前に現れたとき
あふれるほどの『強さ』にめまいがした

真っ直ぐに立ち向かう『強さ』
全てを受け止めてしまう『強さ』
敵すらも許してしまえる『強さ』

どうして「大丈夫だよ」と
まぶしいくらいの笑顔で
笑えるのか

彼女のもつ『強さ』に居心地が悪かった
ダメな自分を確認しそうで
嫉妬さえ感じていた

けれど共に戦う度に
彼女は『強い』のではなく
必死に『強く』あろうとしていたんだと気付いた

彼女は、人を切り伏せるのが当然の戦場で
数多の戦が終わる度、
敵味方なく、死した者たちへの
弔いを自らの手で黙々と続けた

自分が奪った多くの命を嘆いて
夜陣の外で誰にも気付かれないように
声を殺して泣き続けていた
それでも、夜が明ければ
いつものように気丈に振る舞う

「そんな辛い思いしてまで
戦わなくてもいいのに
龍神の神子としての使命感かい?
そんなの君が全部背負わなくてもいいんだよ」
冗談めかしてそう言うと

彼女は真っ直ぐに俺を見て言った
「私、自分の理由の為に戦ってるんですよ、
どうしても守りたいモノがあるから
だから・・・私、本当はものすごく自分勝手です
ひどいでしょ?」
そう言った目は今にも泣きそうに
揺れていた・・・

ワタシハ、ミガッテデス
ソレデモ、アキラメルコトハ
デキマセン・・

その時から自分の中で何かが動き出した
彼女の強い思いに惹かれていた
「守りたい、あの花が咲いたような笑顔をいつでも見ていたい。」
本当は精一杯、自分を奮い立たせようとして
『強くあろう』とする彼女を守りたかった

いつの間にか、一番大切な女性-ひと-になっていた


なのに俺の『本当』の醜い役目が
必死に『強く』あろうとする
誰よりも愛おしい彼女を
壊そうとした

共に戦い続けた味方が
彼女を滅ぼそうと手を伸ばした
それを直接実行するのは・・・俺・・・


モウ、ゲンカイダ・・・
コレイジョウ、ススメナイ・・


迷い追いつめられて彼女に
逃げ道を求めた
一人で逃げ出すのが耐えられずに

彼女の優しさを利用しようとした俺は
世界で一番、汚くて醜い・・

そんな俺に
思いもよらぬ事を君は言った


「逃げちゃダメだよ、あなたはダメなんかじゃない、
あなたは『強い』人だから、逃げなくてもいいの」

真っ直ぐな瞳で
何の迷いもなく
全てを見透かしたような深い瞳の色で
俺の心の一番底の熱い所を揺り起こす


彼女の強い言葉が
今の『本当』を打ち砕いた

望んでも無駄だから
手にする努力さえ
諦めていた『本当』の自分を
取り戻せと告げる

「あなたを『強い』人だと思う私を信じて!」

もう諦めない
もう迷わない

自分で求めよう
逃げ道を探すのではなく
進む道を切り開こう

君を信じて
俺自身を信じて

自分の欲しかった『本当』を取り戻そう
君をこの腕に抱きしめるために

俺の一世一代の
『本当』の嘘をつこう







おわり




後書き…

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